【鮮やか壁チョロ】ヒルヤモリの生態と飼育方法

ヤモリの飼育方法

今回は色鮮やかな緑の体色が特徴の『ヒルヤモリ』についてご紹介します。

一概にヒルヤモリと言っても様々な種類が存在しますので、そちらの方も一緒にご紹介できればと思います。

ヒルヤモリの生態

ヒルヤモリの基本情報

学名:Phelsuma (ヒルヤモリの種類の項を参照ください)
和名:ヒルヤモリ
英名:Day gecko
分類:ヤモリ亜科ヒルヤモリ属
分布:マダガスカル
全長:10~15cm程度
食性:動物食傾向の強い雑食
繁殖:卵生

先程も述べましたが、色鮮やかな緑の体色が非常に印象的なヤモリ。

10~15cm程度の大きさが多い小型種のヤモリですが、まれに大型の個体も存在します。

ヒルヤモリの生態など

和名でヒルヤモリ、英名でDay Geckoと名付けられていることから分かるように、多くの種が昼行性であり日光浴を好むヤモリです。

主に森林などに生息し、昆虫や果実などをを食べています。

比較的夜行性の習性を持つものが多いヤモリの中では異質な存在かもしれません。マダガスカルという固有種が大変多く生息している環境が関係しているのではないでしょうか。

現地では森林の減少や、ペット目的の乱獲などでやや数を減らしており、現在はヒルヤモリ属がまるっとワシントン条約附属書IIに掲載されています。

ヒルヤモリの種類

こちらの項では日本でも比較的流通量があり、爬虫類ショップや即売会イベントなどでも見かけることがあるヒルヤモリを何種類かご紹介します。

ヨツメヒルヤモリ

学名:Phelsuma quadriocellata

全長10~15cm程度のヒルヤモリで、前足の付け根にある斑点が特徴的。これが眼に見えることからヨツメヒルヤモリと名付けられました。

グランディスヒルヤモリ

学名:Phelsuma madagascariensis

別名オオヒルヤモリとも呼ばれ、ヒルヤモリの中では体長が20cmを超える大型種。

赤く点在したスポット模様が印象的で、大型であることから圧倒的な存在感があります。

ヒロオヒルヤモリ

学名:Phelsuma laticauda

英名ではGold dust Day geckoと呼ばれ、首の周りにある金粉をまぶしたような模様が特徴的。

日本においても流通量が多いので至るところで見ることができ、値段も手頃。

ヒルヤモリの飼育方法

大型のグランディスヒルヤモリなどを除けば基本的に小型のヤモリですので、さほどスペースを取ることもなく飼育することが可能です。

ケージ

基本的に小型のヤモリですので、高さが30cmほどあるケージならば十分に飼育可能です。よりレイアウトを楽しむのであれば45cm程度のケージを使っても面白いでしょう。

大型のグランディスヒルヤモリなどには最終的に高さ45~60cm規格を用意したいところです。

ヒルヤモリに関しては非常に素早く、脱走名人なのでメンテナンス性に優れる爬虫類専用ケージを用意すると安心です。

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床材

樹上性のヤモリですのでそこまで気にする必要性はありませんが、湿度を保てるものが良いでしょう。

ヤシガラマットやハスクチップ、それらに水苔を混ぜたものでも構いません。キッチンペーパーなどでも大丈夫ですが、その場合は湿度管理に気をつけましょう。

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シェルター

陰気なヤモリというわけではなく、どちらかというと活発な方なので自然のレイアウトで陰になるようなところを作ってあげる程度で大丈夫です。

ライト類

ヒルヤモリは昼行性になりますので、紫外線ライトを用意しましょう。

砂漠のような強い紫外線ではなく、熱帯・亜熱帯用の紫外線ライトで大丈夫です。

また小さなケージですと温度勾配を作るのが難しく、温度が上がりすぎてしまう懸念があるためバスキングライトは使わないほうが無難です。

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温度と湿度管理

極端な高温もしくは低温に弱いので、日中25℃~30℃程度で管理することが望ましいでしょう。

夜間は細胞を休ませるために20℃~25℃程度まで温度を下げても構いません。(下げすぎに注意)

湿度に関しては比較的多湿な環境を好むので、60~80%の湿度を維持したいところです。

冬場は特に乾燥しやすいので霧吹きなどを多めに吹いてあげるなどして湿度維持に努めましょう。

ヒーター類

基本的には壁面にパネルヒーターを貼り付ける程度で済みます。

冬場は室温も下がるのでパネルヒーターでは賄えない可能性があるので、断熱材などで囲ってあげると良いでしょう。中型のケージを使用している場合は暖突の使用がオススメです。(小型ケージでは設置が難しいです)

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レイアウトなど

活発な壁チョロヤモリですので、流木や人工蔦などでレイアウトして立体行動ができるようにしてあげましょう。大きめのコルクを壁に立てかけるのもありです。

観葉植物などで緑を増やしてあげるとヒルヤモリの隠れ場所にもなり、緑に紛れるヒルヤモリを探す楽しみも増えますのでオススメです。

餌や給餌方法など

基本は昆虫食が中心です。

コオロギやレッドローチ、デュビアなどを与えましょう。

ピンセットで与えることも出来ますが、ヒルヤモリはかなり俊敏なヤモリですので生き餌をケージ内に放虫するのが手軽です。

野生下では果実なども食べていることから人工餌に餌付けることも可能とされ、クレス用のフードやグラブパイ、昆虫ゼリーなどを好んで食べてくれます。昆虫餌含めてバランス良く与えましょう。

ハンドリングについて

非常に俊敏なヤモリですのでハンドリングはオススメしません。

観賞用のヤモリとして割り切ったほうが良いです。

また皮膚があまり強くないので、乱暴に扱うと皮膚が剥げてしまうことがあります。

メンテナンスの際に生体を傷つけないように注意しましょう。

多頭飼育はオススメできない

惚けたような顔をしていますが、見た目によらず縄張り意識が強く多頭飼育はしにくいヤモリです。特にオス同士を狭いケージに同居させると激しく喧嘩し、かといってメス複数オス単独で喧嘩をしないかと言えばそういうわけでもないので、やはり単独飼育が望ましいでしょう。

よほど広いケージを用意すれば相性次第で同居できなくもないですが、それでも争う可能性は0ではないのでやる場合は自己責任となります。(いつでも隔離できるようにしておきましょう)

さいごに

色鮮やかな緑が美しく、非常に活発な性格なので飼育していてとても楽しいヤモリなのがヒルヤモリです。プリンカップに入れられて販売されているとイマイチ魅力が伝わりづらいですが、しっかりとレイアウトして飼育してみるとこれほどとても映えるヤモリです。

値段も手頃で市場にも多く流通していることに加え、個体ごとに模様が大きく違いますので好みの個体を探す楽しみもあるでしょう。

飼育方法も紫外線を用意する以外は特に特別なことは必要なく、温湿度管理もさほど難しいことはありません。

唯一脱走などには気をつける必要はありますのでそこは注意しておきましょう。

以上、ヒルヤモリの生態と飼育方法でした。

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