「レオパ用の人工餌って色々あるけどオススメって何?」
「そもそもどんな人工餌があるの?」
爬虫類界で不動の人気を誇るヒョウモントカゲモドキことレオパですが、近年はレオパ用の人工餌も増えてきて、更に飼育者の人口が増えてきているように感じます。
今回は人工餌でのレオパ飼育を考えている方に向けて、オススメの人工餌をいくつかご紹介したいと思います。
それぞれの餌の特徴などを分かりやすく伝えていきますので、レオパ飼育の参考になれば幸いです。
人工餌の良いところ
レオパ用の人工餌の良いポイントを3つ挙げてみます。
『たった3つ?』となるかもしれませんが、この3つが非常に重要なポイントになります。
2.優れた保存性
3.虫を扱わなくて済む
餌付いたら…という枕詞がつきますが、継続して食べてくれれば飼育における様々な苦労から解放されます。
詳しく解説していきましょう。
1.高い栄養価
人工餌はそれのみで継続的なレオパ飼育が可能となるよう考えて開発されました。
当然ながら高い栄養価を誇り、レオパにとって摂取すべき栄養素が豊富に含まれています。
そうなると原料が気になってくるところですが、基本的な主原料は『昆虫』です。そこにビタミンやカルシウムといったレオパに必要不可欠な栄養素を+αで配合することで高い栄養価を実現させています。
主原料に昆虫を用いることは嗜好性を高めることで、スムーズにレオパに餌付かせる目的もあります。
2.優れた保存性
レオパ用人工餌の保存方法は大体が『常温保管』か『冷蔵保管』の2つです。
常温保管は『レオパブレンドフード』や『レオパドライ』、冷蔵保管は『レオパゲル』が該当します。
どちらにしろ昆虫をキープするより手軽ですし、保存期間も1ヶ月以上保つものが多く、餌の管理の煩わしさが大きく軽減するでしょう。
3.虫を扱わなくて済む
レオパ飼育において人工餌を求める人は大体このポイントを意識しているのではないでしょうか。
これまでのレオパを飼育するには『餌虫も同時に飼う』もしくは最低でも『冷凍の餌虫を扱う』ことが必須とされていました。
それが人工餌の登場により、『餌虫を使わない』飼育が可能になりました。
見た目も臭いもとても昆虫っぽさは感じられず、虫が苦手な人も抵抗感なく扱えるでしょう。
「人工餌に餌付けられるのか」「継続して食べてくれるのか」という懸念はありますが、餌付いてさえくれれば今までの苦労はなんだったのかというくらい飼育が楽になります。
レオパ飼育オススメ人工餌5選!
レオパゲル
オススメ度 | |
---|---|
価格 | 1,180円 |
内容量 | 60g |
タイプ | ゲルフード |
保存方法 | 冷蔵 |
レオパゲルは人工餌の中でもトップクラスの知名度と実績を持っています。
嗜好性の高さで知られており、ショップによっては事前にレオパゲルに餌付かせた個体を販売しているほどです。
保存性も高く、開封前ならば半年以上保ちます。ですが開封後は急速に劣化しますので1ヶ月を目安に使い切りましょう。ネットの他にも大型のペットショップ等でも取り扱っている場合があり、入手は他の餌に比べて容易なのも有り難いポイントです。
内容量はあくまで1~2匹向けになりますので、多くのレオパを飼育されている方にはコストパフォーマンスの悪い人工餌と言えるでしょう。
公式HPでは1,180円となっていますが、Amazonや楽天ですと少し安く購入できます。
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レオパドライ
オススメ度 | |
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価格 | 768円(Amazon) |
内容量 | 60g |
タイプ | ドライペレット |
保存方法 | 常温 |
上記にあるレオパゲルのドライバージョンとなるのがレオパドライ。
嗜好性の高さと栄養価をそのままに、ドライペレット状にすることで保存性を高めています。袋自体もジップロックで密閉することができるので、一度開封しても長期間保存することができます。
給餌方法は少量の水でふやかし、ピンセットで与えます。水分をよく吸うので水分補給も同時に行うことができます。
注意するべき点として、ふやかすと非常に脆くなり、最初のうちはコツが掴めるまで給餌がやや大変なので☆4評価となりました。
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レオパブレンドフード
オススメ度 | |
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価格 | 782円(Amazon) |
内容量 | 60g~120g |
タイプ | ドライペレット |
保存方法 | 常温 |
レオパドライと似たようなドライフードですが、登場自体はこちらが先。レオパドライと違い120gの大容量サイズも展開しているのが大きな強み。
原材料のうち、47%が昆虫(アメリカミズアブの幼虫)で占められているため、高い嗜好性を実現しています。高タンパクで栄養価が非常に高いですが、胃の中で膨らむので与えすぎには注意。
こちらも密閉保存が可能なので、常温で長期の保存が可能となっています。
レオパドライと同様に、給餌に関してはコツがあり、慣れないうちはケージ内をグズグズのフードで汚してしまう可能性があるため☆4評価となりました。
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グラブパイ
オススメ度 | |
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価格 | 2400円(Amazon) |
内容量 | 170g |
タイプ | 粉末→ゲル状 |
保存方法 | 冷蔵または冷凍 |
爬虫類飼育における人工餌の先駆け的存在なのがグラブパイ。
容器の中は昆虫を原料とした粉末が入っており、これを熱湯などで混ぜ溶かすとゲル状に固まります。粉末をお湯で混ぜるという工程を踏むため、思った以上にコスパがよく1つのグラブパイで相当期間保たせることが出来ます。
とはいえ、上記の他の人工餌に比べるとお湯で混ぜて作るという手間があり、粉末状のままでも冷蔵庫または冷凍庫で保存しないと品質がすぐに落ちてしまうことがネックです。
作ったゲル状のグラブパイも放っておくとあっという間に劣化してしまうので、その都度使い切りの量で作ることをオススメします。(一応冷蔵庫で数日は保存出来ます)
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ニードクリケット
オススメ度 | |
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価格 | 1,180円~ |
内容量 | 50g~100g |
タイプ | 粉末→ゲル状 |
保存方法 | 常温 |
上記にある人工餌とは一風変わった特徴を持つのがニードクリケット。
レオパゲルやグラブパイは主な原料は昆虫ですが、他に様々なものが配合されています。
ですが、ニードクリケットはほぼ100%がコオロギによって構成されているという珍しいタイプの人工餌になります。
粉末状になっているため見た目はコオロギっぽさは一切なく、臭いなども全く気になりません。また、組成がほぼコオロギであるからこそ嗜好性が高く、人工餌に見向きもしない個体でも食いつく可能性が高いというメリットを持っています。(個体差はもちろんありますが)
とはいえほぼ100%がコオロギで構成されているため、栄養価は他の人工餌と比べると一歩劣ってしまいます。給餌の際はカルシウムなどのダスティングを行うのを忘れないようにしましょう。
フードの作り方は付属のスプーンで粉と同量程度の水で混ぜるだけなので非常に簡単。ゲルの保存期間はあまり長くないので、一度で使い切れる量を作るのがコツ。
使い勝手の良さと食いつきの良さは☆5級ですが、入手手段の少なさと栄養価の面から☆3にしました。
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まとめ
総合的にはレオパゲルが優秀
保存性と嗜好性高さから判断すると、総合的にレオパゲルが非常に優秀であるという結果になりました。保存こそ冷蔵庫に入れなければいけませんが、取り出して即給餌することも可能であり栄養価も非常に高いということからレオパゲルを使用するユーザーは多いです。
常温で保存することのできるレオパドライやレオパブレンドフードも間違いなく優秀な人工餌に入りますが、水でふやかすという一手間と給餌のしにくさ(慣れれば余裕ですが)という点でややレオパゲルには及ばないかなと感じます。
飼育スタイルによってはグラブパイがコスパ最高?
レオパをたくさん飼育している方、もしくはレオパ以外にもトカゲなどを飼育されている方にとってはグラブパイがコスパ的に最高と言えるかもしれません。
値段はそれなりにしますがグラムあたりの値段は非常にリーズナブルで、水と混ぜ合わせる特性上かなりのボリュームになるのがグラブパイです。
1度に与える給餌量が多いほどレオパゲルなどよりもグラブパイをオススメします。
最終的には飼育しているレオパが食べるかどうか
飼育スタイルなどでオススメする人工餌も変わりますが、結局のところ飼育しているレオパが人工餌を食べてくれるかどうかに掛かっているところもあります。
『レオパゲルは食べないけどグラブパイは食べる』
『レオパブレンドフードしか食べない』
こういったケースはわりとよくある事案です。
色々な餌を試してみて、自身のスタイルとレオパの好みが合った人工餌を探してみては如何でしょうか。
以上、レオパ人工餌の比較でした。
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